菅原孝支「次へ進む切符が欲しいです。それを取ることができるのが俺より影山なら、迷わず影山を選ぶべきだと思います」
アニメ:ハイキュー!!(第1期)第11話「決断」より
インターハイ予選を控えた烏野高校排球部はゴールデンウィーク合宿に入ります。コーチを依頼された鳥養コーチはインハイ予選まで時間がない中で厳しい練習に取り組んでいきます。練習を見ている最中にセッターのポジションのメンバー選考に迷う鳥養コーチ。コーチは鬼監督と呼ばれた前監督、鳥養監督の孫で烏野高校排球部のOBでもあるが、現役時代はレギュラーではなく控えの選手だった過去がある。セッターとしてスタメンで出場できたのは三年生の時に二年生の正セッターがケガで出られなかった一度きり。三年生の時に悔しい思いをしているだけに、今のチームでの菅原の立ち位置への思いは人一倍よくわかるだけに、実力のずば抜けた影山と、三年間積み上げてきたコンビネーションと仲間からの信頼とを天秤にかけた時に、どうしても決断できずにいた。
第11話「決断」というタイトル、はじめのうちは鳥養コーチがメンバー選考について「決断」するのだと思っていましたが、ここではきっと菅原自身の「決断」のことを意味していたんですね。
自分はどんな立ち位置でも構わない、自分は自分なりの戦い方でという「決断」を。
練習が終わり合宿の宿舎、夜の廊下で鳥養コーチを呼び止める菅原。
「鳥養さん。俺ら三年には来年がないです。だからひとつでも多く勝ちたいです。次へ進む切符が欲しいです。それを取ることができるのが俺より影山なら、迷わず影山を選ぶべきだと思います」
「大地と旭とは一年の時から一緒にやってきました。一緒のコートに立ちたいです。ワンプレーでも多く。影山が疲れた時、何かハプニングがあった時。穴埋めでも代役でも、三年生なのに可哀そうって思われても、試合に出られるチャンスが増えるならなんでもいい。正セッターじゃなくても出ることは絶対に諦めない!そのためにはよりたくさんのチャンスが欲しい」
この時の菅原の真剣な表情に引き込まれました。鳥養コーチをも圧倒するような本気の眼差し!
そのあと食事のシーンではいつになくもりもり食べる菅原の姿がそこにはあった。何か吹っ切れたようなその表情には清々しさがありましたね。ここからはスタメンではないけれど、大事な場面、場面で躍動し活躍する菅原の新しいストーリーが始まったのです。
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